【2016年10月21日 |
カテゴリー:映画鑑賞 |
松田税理士事務所
】
先週末、ジャック・オーディアール監督の「ディーパンの戦い」をitunesで購入して観ました。移民問題を扱った作品で、第68回カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞しました。日本では2015年の上映作品です。他に彼の作品では「君と歩く世界」を観たことがあります。どちらかというと、衝撃的でインパクトのある作品を手がける監督という印象です。パルムドールを受賞した過去の作品は必ず観てきたのですが、今年はいろいろと忙しく、やっとこのタイミングで観ることができました。
生まれ育った国を紛争等で出て行かざるをえないという事実は、平和な日本で暮らしている自分にとっては、頭ではわかってはいるものの、こうして映画で観ていると改めて衝撃を受けました。祖国を離れ、移民先の国でも、満足に学校に行くことさえ出来ない子どもたち、大人たちも言葉の問題で働き口さえ見つけられず、路上で違法な物売りをせざるをないという現実。たとえ、働き口を見つけれたとしても、(この映画では)麻薬売人に占拠された劣悪マンションの管理人とその売人の世話をするという仕事でした。移民として他国で生きているこということが、どれだけ困難なことであるかということが、この映画を見るだけでも十分に理解することができました。
そしてこの映画のもうひとつの主題は家族愛です。偽装家族として内戦中のスリランカを脱出して、安住の地を求め、フランスという外国の地で奮闘する他人同士が、祖国を離れ、慣れない外国で同じ時間、経験を共有することによって新たな関係性が生まれ、それがやがて家族になる過程も詳細に描かれていました。
現在のフランスでは、移民2世や3世、新たな移民、そしてフランスで生まれ育った人たちのメルティング・ポットと化しています。そして、それらの人たちの間には、決して取り払うことの出来ない大きな壁があるのだと感じました。
映画のロケ地は、パリ郊外イル=ド=フランス地域圏のイヴリーヌ県の都市、ポワシー(poissy)という小さな街。また、パリといっても世界遺産に指定されている中心地を少し離れるだけで、本当に危険な地域がたくさんあります。現在も、パリ市内に多くの移民が路上で暮らし、北部カレーの街ではイギリスへ向かおうとする移民たちのキャンプがあります。「ディーパンの戦い」を観ると、新たなフランスの側面を知ることができるかもしれません。
【2010年10月13日 |
カテゴリー:映画鑑賞 |
松田税理士事務所
】
元F1ドライバーのアイルトン・セナを題材にした映画、「アイルトン・セナ 音速の彼方へ」を観てきました。
アイルトン・セナと言えば、F1ワールドチャンピオン3回獲得のブラジル人F1レーサーです。人気実力絶頂の1994年にイタリアのサーキットで事故死したのはあまりにも有名ですね。
この映画は彼の生誕50周年を記念して企画されたそうです。彼が生きていれば今年で50歳。月日が経つのは早いですね。
【2009年11月8日 |
カテゴリー:映画鑑賞 |
松田税理士事務所
】
この週末は、3年ほど前の映画『プラダを着た悪魔』を借りて見ました。女性ファッション誌『ヴォーグ』の有名女性編集長のアシスタントとして働いたことのある実在の女性が、自らの経験を元に書いた同名の本がベストセラーになり、それを基に映画化されたそうです。
主人公は、有名大学を卒業したてのジャーナリスト志望の女性。しかし、どういうわけか、超人気ファッション誌の女性編集長のアシスタンスという誰もが憧れる職に採用されることになった。この女性編集長は鬼編集長と呼ばれるほど厳しい人。主人公は、毎日、奴隷のようにこき使われながらも「なんとか頑張ってキャリアアップしてやろうと」頑張る日々。
そして、現実の世界もそうであるように、生活が仕事一色に染まっていくにつれて犠牲になっていくプライベート・・・。恋人との離別と徐々に離れる友人達との距離感、それと引き換え、手に入れるキャリア。
この映画の見所は、主人公のキャリアアップとそれに伴って変化していく華やかなファッションです。
入社時には、田舎っぽさ丸出しのダサい服を着て社内で浮いていた主人公ですが、それが仕事ができるにつれ、最新トレンドのファッションを身に着けていく様は、非常に面白い見所です。女性というのは、着る服とメイクでここまで変わるものかと驚きと恐さ?でいっぱいになりました。
そして、この強烈な女性編集長もプライベートでは一人の女性であるということもきちんと描かれていました。
キャリアアップを頑張っている女性や、女性経営者に是非とも見てもらいたい映画です。とにかく面白かったです。
税理士 大阪 豊中 吹田 箕面 歯科医院
【2009年10月25日 |
カテゴリー:映画鑑賞 |
松田税理士事務所
】
2006年度のアカデミー賞最優秀外国映画賞を受賞した南アフリカの映画「ツォツィ」をTSUTAYAでレンタルして観ました。
南アフリカのスラム街で暮らす暮らすツォツィは、仲間と共に富裕階層から暴力でお金を奪う日々を送っていた。そんなある日、お金持ちの所有するベンツを強奪し逃走する。
しかし、その後部座席には生後間もない赤ん坊が・・・というところから始まるストーリーです。
かなりいろいろ考えさせられる重いテーマでした。
特に印象深かったのが、南アフリカの抱える貧困と人種差別。
アパルトヘイト撤廃後、民主国家が誕生したものの、すぐにこれまでの負の遺産がなくなるはずもなく、いまも貧困と人種差別に苦しむ人が多いと聞きます。
南アフリカといえば、全国民の一部の白人たちだけが豊かな暮らしをしているというイメージですが、この映画の中では、ごく少数の黒人も非常に豊かな暮らしをしていると描かれています。
彼らは、社会の底辺で暮らす多くの国民とは別世界の暮らしをしているんですね。この単純に「人種の差」という一言では片付けられない激しい貧富の差という問題は、私に強烈なインパクトを投げかけました。
この映画は実際に南アフリカのスラム街で撮影されたそうです。この作品をみて、もっともっとこの国の歴史や社会的背景について知りたいという思いに駆られました。近いうち、関係資料等を探してみることにします。
南アフリカ映画「ツォツィ」。お勧めです。
税理士 大阪 豊中 吹田 箕面 歯科医院