Macで使う会計ソフト 【MFクラウド会計、freee、弥生会計の比較】
2016年8月17日 12:45 PM | カテゴリー:会計ソフト導入 | コメント(0)
@totallypic |
「Macで会計ソフトを使うには何がいいですか?」という質問をよく受けます。使う環境、優先すること、料金面などをヒアリングしたうえでご提案させていただいています。一旦、会計ソフトを導入すれば、あまり変更をしないほうがいいので(データの移行が面倒であったり、使い方についてイチから覚えないとダメだったりで。)、決める際はいろんな観点から検討して、会社にとってできるだけ優先項目を満たす会計ソフトを選ぶと後々失敗がないような気がします。
Macでも、Windowsの会計ソフトを使うことができます。例えば、Macで仮想ソフトを使って弥生会計を使っている方も多いのではないでしょうか。
その他には、最近急速に台頭しつつあるクラウド会計ソフトのMFクラウド会計とfreeeなどもMacで使えます。
本日のエントリーでは、弥生会計、MFクラウド会計、freeeの各機能の違いなどを表にしてまとめてみました。インストール型会計ソフトでは弥生会計を、クラウド会計ではMFクラウド会計とfreeeを取り上げてみました。これらの比較検討項目と自社の状況を照らしあわせて決めると、会計ソフトの選定がうまくいくのではないでしょうか。
インストール型会計ソフト→弥生会計(paralles desk topなど) |
クラウド会計→MFクラウド会計、freee | |
インターネット環境 | 必須ではない(弥生ドライブを使用する場合のみ必須。) | 必須 |
決算書作成の知識 | 簿記の知識が必要 | 簿記の知識が必要 |
操作感 | ◎ 軽快に操作可能 | △ 操作画面によってはやや重い |
預金入出金データの自動取り込み | ○ YAYOI SMART CONNECTで対応(要保守契約) | ○ 標準機能として有り |
クレジットカード入出金の自動取り込み | ○ YAYOI SMART CONNECTで対応(要保守契約) | ◎ 標準機能として有り |
現金入出金データの自動取り込み | ✕ (手入力か伝票辞書機能で入力) | なし(手入力かテンプレート機能で入力) |
現金入出金データ取り込み可能なスマフォアプリ | ○ | ○ |
部門管理 | ○(STANNDARDではなくPROFESSIONALの購入が必要) | ○ |
価格 | 32,300円 (1ライセンス) | MFクラウド会計は2,138円(税込)。freeeは2,138円(税込)。 |
入力は税込みで、試算表では税抜き表示 | 可能 | MFクラウド会計は○、freeeは✕ *4 |
入力は税込みで、伝票上では消費税を別記 | ○ | ✕ |
消費税集計表 | ○(税区分の金額から該当伝票へ直接移動可能) | ○(税区分の金額のみ表示。金額から該当伝票へは直接移動できない。) |
保守情報のCSVインポート、エクスポート | 可能 | ○ |
伝票データのエクスポート及びインポート | ○ | ○ |
保守サポート料金 | 商品価格に含まれる。) | 利用料金に含まれる。 |
電話でのサポート | ベーシックプラン、トータルプランで可能。 | MFクラウド会計はベーシックプランで可能。freeeはビジネス/プレミアムプランで可能 |
振替伝票の作成 | ○ | ○ |
コクヨ形式の振替伝票 | ○ | MFクラウド会計は○。freeeは✕ |
伝票に付箋を貼る機能 | ラベル機能で可能 | タグで可能 |
伝票の修正履歴の表示 | ○ | ✕ |
作成可能なデータ数 | いくつでも作成可能 | 1個のみ。(MFクラウド会計、freeeともに1個につき3事業年度まで作成可能) |
製造原価に関する科目 | ○ | ✕ |
伝票辞書の機能 | ○ | ○ |
出納帳形式での入力 | ○ | ✕ |
入金及び出金形式での入力 | ○ | ○ |
摘要語句の登録 | ○ | ○(タグで可能) |
補助元帳 | ○ | MFクラウド会計は○、freeeは✕*1 |
補助科目の作成 | ○ | MFクラウド会計○、freeeは✕*1 |
試算表での補助科目の表示 | ○ | MFクラウド会計は○、freeeは✕*1 |
仕訳帳での補助科目の表示 | ○ | MFクラウド会計は○、freeeは✕*2 |
月次推移表 | ○ | ○ |
複数台でのネットワーク環境での利用 | ○(ネットワーク版の購入が必要) | ○ |
固定資産管理台帳 | ○ | ○ |
Mac対応 | ○(BootcampかWindows仮想ソフトで利用可能) | ○ |
windows対応 | ○ | ○ |
帳簿間の移動 | ショートカット機能があり、移動しやすい。 | 普通。クリックで移動。 |
一括登録機能 | △(仕訳コピー機能、自動科目入力機能で代替可能*3) | MFクラウド会計は○、freeeは○ |
【上記項目は、すべて記事執筆時の情報となります。】
*1 freeeは補助科目という機能はない。一般的な、勘定科目の下に補助科目がぶら下がる形式ではなく、勘定科目に取引先やメモといった「タグ」を紐付けることにより、それらを補助科目の代用としている。
*2 freeeのタグ機能は、それ自体が主科目に紐付いていないため、仕訳帳で主科目と紐付いた形式で表示できない。
*3 弥生会計の仕訳日記帳入力では、ひとつ前の伝票と同じ科目の自動入力が可能です。摘要語句は、shift+Fでひとつ前の伝票の語句をコピー。
*4 消費税課税事業者の場合、税抜き処理をする場合、税込み入力で試算表は税抜き表示ができないと、現実的には税抜き処理は選択できないことになると思われます。
Macで仮想ソフトを使って弥生会計を使用する方法は弥生会計株式会社は推奨していないため、サポート対象外になります。その為、想定外のエラーなどが生じる可能性があるかもしれません。自己責任での運用が前提となります。
もし、比較検討項目についてわからない場合や、自社にとって必要かどうかわからない場合は、コメント欄からどうぞ。