STREAMED(ストリームド)の有料プランに登録してみました。
2016年11月9日 1:31 AM | カテゴリー:IT仕事術 | コメント(0)
STREAMED(ストリームド)の有料プランに申し込みました。これまでは、ほぼすべての業務を任せていた在宅勤務スタッフがいたのですが、育児問題で辞められることになってしまいました。とても頼りになる方だったので、事務所にとっては非常事態です。いろいろと探してやっと代わりの人を見つけたものの、やはり前任者以上の実力はなく、試用期間で辞めてもらうことになりました。
どうしようかと思案していたときに、そう言えば、STREAMEDというクラウド型の記帳代行サービスがあったことを思い出しました。なんとなく知ってはいたのですが、すべて在宅勤務のスタッフがやってくれていたので、弊事務所では特に必要ではなかったこともあり、無料版の登録さえしていなかったのです。
STREAMEDは精度の高いクラウド型記帳代行サービス
では、登録してどうだったのでしょうか? 「なぜもっと早く登録しなかったのだろう。」と後悔するほど便利なサービスでした。STREAMEDとは株式会社クラビスさんの、クラウド型の記帳代行サービスの名称です。こちらでスキャンした領収書や通帳のPDFをSTREAMEDのクラウド上にアップすると、1営業日後に会計ソフトにインポート可能な形式のデータがあがってくるというもの。かなり正確で、入力ミスもほとんどありませんでした。また、領収書の文字がかすれていたりすると、警告マークが表示される仕組みになっています。
MyKomonの上海記帳代行サービスと比較して
かなり以前に、STREAMEDと同じようなクラウド型記帳代行サービスで、名南経営さんが提供している中国上海のサービスを使っていたことがありました。この時も、非常に便利なサービスで、とても助かっていたのですが、こちらは、名南経営さんのMYkomonという月額37,800円のサービスのオプションとしての位置づけの記帳代行サービスでした。そのため、MYkomonの基本サービスをあまり使わなくなるという場合は、結果、価格的が合わなくなるということになり、弊事務所はそれが原因で止めることになってしまいました。パートさんを雇うのとあまり変わらなくなってしまったのです。
STREAMEDを導入することのメリットとは?
一方、STREAMEDは、月額料金はかかるものの、現在は12,000円なので特に高いという感じはしません。また、クラウド型記帳代行サービスに特化しているので、余計なサービスがなく、記帳代行サービスだけを利用したい税理士事務所にはうってつけのサービスだと言えます。
これまでの税理士だと、開業して、最初はひとりで仕事をこなし、ある程度顧問先が増えてくると、パートさんや正社員を雇うのが一般的でしたが、これからは、その前段階で、このようなサービスを使うことにより、事務所コストの圧縮につながり、また業務の効率化の一助にもなります。約1,000仕訳を1営業日で完了し、人を雇うことによるコミュニケーションコストも発生しないので、ひとりで経営している税理士は是非導入をオススメしたいと思います。(一応、タイアップ記事ではないことを断っておきます。)
STREAMEDを導入することのメリットは、そのまま人を雇用したときのデメリットに置き換えられます。つまり、人件費の削減に貢献してくれ、また人を雇うことによるコミュニケーションコストの発生をなくすというメリットです。
大きな税理士事務所にしたくなければ、一人の税理士事務所+STREAMEDというパターンが、経営効率がいいのかもしれません。STREAMEDを使わなくていい顧問先(つまり記帳代行する必要がない顧問先)には、MFクラウド会計や弥生会計を導入してもらえばいいのです。今後、税理士事務所の経営を考えるにあたって、STREAMEDやMFクラウド会計を考慮しないということは考えられなくなるかもしれません。
最後に実際の、STREAMEDの操作画面です。
通帳や領収書などのPDFを、アプリでアップする画面。「取り込み」からアップロード。非常にスムーズにアップロードできました。
データ化が完了すると、メールで知らせてくれます。通常は1営業日後です。
一括編集機能があるので、ある科目を別の科目へ一括で変更することもできました。これは便利な機能です。
現在対応しているのは、現金などの領収書、通帳、クレジットカード利用明細、現金出納帳です。十分です。
10月申告のお客様で、1年分の資料を10月12日に弊事務所に到着したのですが、STREAMEDのおかげで無事、期限内申告をすることができました。開業後まもない税理士で、「常に仕事があるわけではないけど、仕事がある時は一人では抱えきれない量」というケースや、顧問先をそれなりに抱えている税理士でも、「人を雇いたくない」というケースや、「記帳代行業務が多い税理士事務所」などのケースは、利用する価値は十分にありそうです。