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健康保険料と厚生年金保険料の20年間の推移


平成28年3月分(4月納付分)から健康保険料が増額改定されました。基本的には、健康保険料は3月に、厚生年金保険料は9月に改定されます。

但し、年によっては改定されないこともあります。

毎年、少しずつですが上がり続けています。じわりじわりと上がり続けています。ほとんどの方は社会保険料の負担感を感じているはずです。
従業員を雇用している経営者は特にそうだと思います。弊事務所の顧問先様でも、法人税の節税と同じくらいに(顧問先によってはそれ以上に)、社会保険料をどうすれば安くすればいいのかといった切実なご相談がここ1~2年位、特に増えています。

健康保険料と厚生年金保険料の推移について、私が大学卒業後に新卒入社した20年前と比べてみました。(健康保険料は介護保険料を含んでいます。)

    健康保険料 厚生年金保険料
平成8年 1996 8.20 17.35
平成9年 1997 8.50 17.35
平成10年 1998 8.50 17.35
平成11年 1999 8.50 17.35
平成12年 2000 9.10 17.35
平成13年 2001 9.58 17.35
平成14年 2002 9.59 17.35
平成15年 2003 9.27 13.58
平成16年 2004 9.09 13.93
平成17年 2005 9.31 14.28
平成18年 2006 9.45 14.64
平成19年 2007 9.43 14.99
平成20年 2008 9.33 15.35
平成21年 2009 9.39 15.70
平成22年 2010 10.84 16.05
平成23年 2011 11.01 16.41
平成24年 2012 11.11 16.76
平成25年 2013 11.61 17.12
平成26年 2014 11.78 17.47
平成27年 2015 11.62 17.82
平成28年 2016 11.65 18.30

(下図:縦軸は労使折半の料率)

健康保険料の推移

厚生年金保険料の推移

健康保険料の増加率は40%以上

健康保険料については、40%以上の増加率です。金額で言うと、例えば30万円の給与の人では、1996年は12,300円が給与から控除されていました。2016年では17,470円ほどが控除されていることになります(介護保険料を含んだ金額です)。その差はひと月で5,170円です。1年間では62,040円です。そして、2016年の給与に占める健康保険料の割合は約6%です。30万円の人の給与における源泉所得税は6,750円(扶養0人の場合)なので、いかに健康保険料の負担が大きいかが分かります。

厚生年金保険料の増加率は約5%

もうひとつの社会保険料である厚生年金保険料はどうなのでしょうか。20年前と比べて、約5%の増加率です。そもそも厚生年金保険料は高いので、健康保険料の増加率ほどでなくても、負担感は健康保険料より大きいのではないではないでしょうか。30万円の人では、1996年は26,000円ほど、2016年は27,450円です。そして、2016年の給与に占める厚生年金保険料の割合は、9.1%にもなります。給与の約1割が厚生年金保険料でなくなってしまいます。

30万円の人の給与に占める社会保険料の割合は約15%

2016年の30万円の人の社会保険料(健康保険料+厚生年金保険料)の給与に占める社会保険料の割合は、30万円の人だと14.9%にもなります。給与の約15%が社会保険料として徴収されていることになります。
厚生年金保険料は、毎年3.54/1000ずつ上がっていく予定になっており、今後も社会保険料は上がっていくものと思われます。


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