【2017年1月10日 |
カテゴリー:IT仕事術 |
松田税理士事務所
】
大学卒業後に入社した一般企業で、入社後は経理部に配属されました。そこでの最初の仕事が、3桁の数字の勘定科目コード(以下、「数字科目コード」と言います。)を覚えることでした。例えば、「雑費」なら「539」、「売掛金」なら「131」などのように、勘定科目名称とそれに紐づく数字科目コーを覚えることでした。入社した会社の会計システムの仕様がそのようになっていたので、どうしても数字科目コーを覚えないことには仕事にならなかったのです。
私が税理士業界に入ったのは約13年前です。そこで初めて科目コードで入力しない方法があることを知りました。しかも、結構な比率の人達が、数字科目コード以外の方法で勘定科目を入力していました。例えば、ローマ字で入力する方法です。「雑費」なら「zatu」となります。他には、科目の選択窓から科目を選択する方法です。これは、科目数が多いと探すのに時間がかかります。
それまでは、科目の入力といえば、数字科目コードで入力する方法が常識だったので、そのような状況に非常に驚いた記憶があります。確かに数字科目コード入力は最初に覚えるのに少し時間がかかりますが、一旦覚えれば、勘定科目の入力が非常に早く楽になります。
【2016年12月29日 |
カテゴリー:お知らせ |
松田税理士事務所
】
今年変化したこと
平成28年10月15日、3回目の事務所移転をしました。約10年前、箕面市に50㎡の事務所を借りた際はスタッフを増やしていこうと考えていましたが、数年前位から、性格的、能力的に、正社員を雇って事務所を大きくすることが自分には合わないと思うようになりました。自分と在宅勤務のパートさんだけで税理士事務所をやっていくのが一番合っているのではないかと悟ったのです。
そうなると、50㎡の事務所は大き過ぎます。そのようなことから、昨年4月に大阪府豊中市の自宅マンションに事務所機能を移転させました。そして、今年10月、自宅引っ越しに合わせて再びに大阪府箕面市に事務所を移転しました。それとほぼ同時に、3年半頑張ってくれていた在宅勤務のスタッフが育児問題で辞められました。2016年は公私ともに大きく環境が変わった1年でした。
【2016年12月26日 |
カテゴリー:IT仕事術 |
松田税理士事務所
】
「在宅勤務でも雇用保険に加入することができるのですが?」
在宅勤務で働きたい人は、だれでもこんな疑問を感じることのではないでしょうか。しかし、在宅勤務者でも雇用保険に加入することができる場合があるのです。あくまで在宅勤務とは、仕事をする場所が会社ではなく自宅であるということだけなのです。
つまり、仕事の内容や雇用の条件は会社に通勤している人たちと本来は同じであるはずです。なので、雇用する側も在宅勤務なら雇用保険に「加入する必要はない」「加入できない」と決めずに、できるだけ在宅勤務者にも雇用保険に加入できるように配慮してはいかがでしょうか。その方が、求人でも有利になるのではないでしょうか。
本日のエントリーでは、在宅勤務者をパートタイム(短時間労働者)と想定して、その方の雇用保険の加入条件を解説していきます。一般的なパートタイムの雇用保険の加入要件は以下の通りとなります。
(1) 31日以上引き続き雇用されることが見込まれる者であること。
(2) 1週間の所定労働時間が20時間以上であること。
【2016年12月6日 |
カテゴリー:IT仕事術 |
松田税理士事務所
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税理士業務は日々顧問先と何らかのやり取りをしています。
もろもろの連絡事項や確認事項等など。その際、単に「連絡の為だけにメールを送る」ということが無駄に思えて仕方がなかったのです。できるだけ「連絡なしにそれを確認できる」に越したことはないと思っています。しかし、ITを使えばそれも簡単に解決できることが多いのです。顧問先とのコミュニケーションは密に、コミュニケーションコストはできるだけゼロにしていきたいと日々試行錯誤しています。
本日のエントリーでは、顧問先との給与情報のやり取りについて書いていきたいと思います。
顧問先によっては、当事務所で給与計算をしているところがあります。毎月、顧問先から従業員の給与情報がエクセルファイルとして25日くらいにメールで送られてきていました。そして、当事務所はそのエクセルファイルを見て、給与ソフトに入力して、源泉所得税などの情報をお渡ししていました。しかし、この一連の連絡作業というコミュニケーションコストをなくして自動化できないかと検討していたところ、Googleスプレッドシートにその機能があることが分かりました。それ以降は、顧問先がGoogleスプレッドシートに給与情報を入力すると当事務所にGoogleから自動配信メールでその旨が送られてくるようになりました。
【2016年11月23日 |
カテゴリー:IT仕事術 |
松田税理士事務所
】
著者は外科医で、チェックリストの重要性を説いている本です。巨大ビルディングの建築、外科医の手術、航空機のパイロット、一流レストランのシェフなどを例にとり、チェックリストを使うことによって、うっかりミスや間違いをなくす効果があると書かれています。特に、毎回同じ作業を繰り返す場合はより効果的であるようです。チェックリストは職種、分野に限らず効果的であるようです。
「チェックリストはどうやら想像以上に幅広い分野で、素人からベテランまで万人に有効らしいということが分かってきた。人間の記憶力や注意力には限界があるので、見逃しやミスはどうしても起きてしまう。チェックリストはそのような失敗を防いでくれる安全網なのだ。」
確かに、タワーマンションの建築現場を見るたびに、「どうしてあのような高層建物が間違いなく正しく建築できるのか?」という疑問を持ったことがあります。
基礎工事から始まり、コンクリートの注入、壁素材等の搬入、それらの手順を少しでも間違えると現場が混乱して構造物自体に問題が生じます。しかし、ほとんどそのようなことは起こっていないのです。そこには、チェックリストの存在があったのです。
税理士業務においても、法人税申告書の作成、年末調整業務などはチェック項目が比較的多いと言えます。その一方で各顧問先ごとのチェック項目、申告書作成手順はあまり変わることはありません。このような業務こそチェックリストを使うことは非常に有効だと思います。
例えば、当事務所ではその一例として「法人の申告業務完了時のチェックリスト」として、以下のような手順チェックリストを作成しています。そして、そのチェック項目に従って業務を勧めています。そのため、ほとんどミスもなく、業務自体も早くなっていると感じています。
【2016年11月14日 |
カテゴリー:お知らせ |
松田税理士事務所
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2017年1月31日追記:「在宅勤務の募集は終了しました。ありがとうございました。」
以下の条件にて、スタッフを急募します。興味の有る方は、ご応募ください。よろしくお願いします。
- 募集職種
- 通勤スタッフまたは在宅勤務での(パート)短時間労働者
- 募集人員
- 1名
- 仕事内容
- 税理士補助業務(電話又はメールでの顧客対応、会計記帳、決算処理、年末調整、申告書作成補助等)
- 必要なPCスキル
- エクセル、ワード、メールが使えること。
- 勤務時間
- 週3日又は週4日 午前10時~午後5時迄の間で3時間位。(夜間、土日の勤務は不可です。必ず日中での勤務をお願いします。)
- 勤務地
- 自宅または当事務所(箕面市船場西3丁目6番40号 ノイカフェさんの建物)
- 給与
- 時給1,000円〜 (試用期間中は900円)
- 試用期間
- 2ヶ月
- 社会保険等
- 労働時間が1週間に20時間を超える場合は、雇用保険に加入
- 通勤
- 交通費:実費支給 交通手段:バス、バイク可
- 応募要件
- 税理士事務所、税理士法人の経験3年以上(←必須です。)。日商検定簿記資格2級合格者優遇。一般企業の経理経験者は応募不可です。
- 選考方法
- 書類選考、面接を行い決定します。
- 応募方法
- お電話(090-1958-2157)か応募フォームにて受け付けております。
- メッセージ
- 即戦力になってくれる方を募集しています。通勤スタッフは、箕面市、千里中央付近の方。育児、介護等などの理由で外で働くのが難しい方は在宅勤務でも可です。その場合、日本国内在住なら場所を問いません。
1日のうち3時間〜4時間くらいの勤務時間です。当事務所の特徴は、ITを活用して業務を効率化しています。これまで、税理士事務所などで入力作業だけをされていた方にとっては、最初は戸惑うかもしれませんが、丁寧に教えます。会計ソフトへの入力作業より、入力後の確認作業や顧問先とのメールのやり取りがメインとなってきます。入力作業もありますが、比率としては少ないと思います。
入力作業だけが得意な方というよりはむしろ、会計ソフトに入力して、最終的に帳簿を完成させることができる人が希望です。
【2016年11月9日 |
カテゴリー:IT仕事術 |
松田税理士事務所
】
STREAMED(ストリームド)の有料プランに申し込みました。これまでは、ほぼすべての業務を任せていた在宅勤務スタッフがいたのですが、育児問題で辞められることになってしまいました。とても頼りになる方だったので、事務所にとっては非常事態です。いろいろと探してやっと代わりの人を見つけたものの、やはり前任者以上の実力はなく、試用期間で辞めてもらうことになりました。
どうしようかと思案していたときに、そう言えば、STREAMEDというクラウド型の記帳代行サービスがあったことを思い出しました。なんとなく知ってはいたのですが、すべて在宅勤務のスタッフがやってくれていたので、弊事務所では特に必要ではなかったこともあり、無料版の登録さえしていなかったのです。
STREAMEDは精度の高いクラウド型記帳代行サービス
では、登録してどうだったのでしょうか? 「なぜもっと早く登録しなかったのだろう。」と後悔するほど便利なサービスでした。STREAMEDとは株式会社クラビスさんの、クラウド型の記帳代行サービスの名称です。こちらでスキャンした領収書や通帳のPDFをSTREAMEDのクラウド上にアップすると、1営業日後に会計ソフトにインポート可能な形式のデータがあがってくるというもの。かなり正確で、入力ミスもほとんどありませんでした。また、領収書の文字がかすれていたりすると、警告マークが表示される仕組みになっています。
【2016年11月4日 |
カテゴリー:お知らせ |
松田税理士事務所
】
当ブログのタイトルを、「松田税理士事務所ブログ」から「税理士になって幸せになる方法」に変更します。他の税理士さんのブログを拝見することがありますが、「XXX税理士事務所ブログ」というタイトルは比較的少ないかと思います。むしろ、結構自由な感じでタイトルを付けておられる事務所が多いようです。
というわけではないのですが、2008年にブログをスタートした際には、特に考えることもなく、松田税理士事務所のブログなので「松田税理士事務所ブログ」というタイトルにしました。しかし、だんだんと事務所の方向性や、自身の自分軸なんかを考え直してみたところ「税理士になって幸せになる方法」というタイトルがぴったりかなと思った次第です。
税理士を目指した20代の頃の自分が何を考えて資格取得を思い立ったのか、そして開業してからどのように運営していきたいのか、生きていきたいのかを考え直したところ、それは、税理士になって事務所を大きくしたいとか、人よりたくさん働いていいものを買ったり、立派な家に住むことではなかったはず。
そうした時に、ではなぜ税理士になったかということを突き詰めて考ると、やはり自分らしい働き方、自分らしい生き方をするために、この税理士資格を取得して独立したらそれが実現できるのではないかという、いわば生きていくための手段としての資格取得だったのかもしれません。
【2016年10月27日 |
カテゴリー:IT仕事術 |
松田税理士事務所
】
税理士が顧問先を訪問した際に、必ず行う業務のひとつに会計処理が適正であるかどうかを確認することに関連して、原始資料の確認とその回収業務があるかと思います。
特に税理士事務所で入力をしている場合は、足りない資料の回収であったり、また、要確認事項については、その根拠となる資料を確認する必要があります。そして、それらいずれの場合においても、その場で確認するだけではなく、税理士事務所にもその資料を保管しておきたいですね。
資料を事務所に持ち帰る場合は、わざわざ資料を預かって、後日郵送で返却する場合もあるかもしれませんが、通常は、面倒でそのような方法はとらないかと思います。通常は、その場でお客様にコピーを頼むか、「あとでメールかFAXで送ってください。」という方法ではないでしょうか。
【2016年10月21日 |
カテゴリー:映画鑑賞 |
松田税理士事務所
】
先週末、ジャック・オーディアール監督の「ディーパンの戦い」をitunesで購入して観ました。移民問題を扱った作品で、第68回カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞しました。日本では2015年の上映作品です。他に彼の作品では「君と歩く世界」を観たことがあります。どちらかというと、衝撃的でインパクトのある作品を手がける監督という印象です。パルムドールを受賞した過去の作品は必ず観てきたのですが、今年はいろいろと忙しく、やっとこのタイミングで観ることができました。
生まれ育った国を紛争等で出て行かざるをえないという事実は、平和な日本で暮らしている自分にとっては、頭ではわかってはいるものの、こうして映画で観ていると改めて衝撃を受けました。祖国を離れ、移民先の国でも、満足に学校に行くことさえ出来ない子どもたち、大人たちも言葉の問題で働き口さえ見つけられず、路上で違法な物売りをせざるをないという現実。たとえ、働き口を見つけれたとしても、(この映画では)麻薬売人に占拠された劣悪マンションの管理人とその売人の世話をするという仕事でした。移民として他国で生きているこということが、どれだけ困難なことであるかということが、この映画を見るだけでも十分に理解することができました。
そしてこの映画のもうひとつの主題は家族愛です。偽装家族として内戦中のスリランカを脱出して、安住の地を求め、フランスという外国の地で奮闘する他人同士が、祖国を離れ、慣れない外国で同じ時間、経験を共有することによって新たな関係性が生まれ、それがやがて家族になる過程も詳細に描かれていました。
現在のフランスでは、移民2世や3世、新たな移民、そしてフランスで生まれ育った人たちのメルティング・ポットと化しています。そして、それらの人たちの間には、決して取り払うことの出来ない大きな壁があるのだと感じました。
映画のロケ地は、パリ郊外イル=ド=フランス地域圏のイヴリーヌ県の都市、ポワシー(poissy)という小さな街。また、パリといっても世界遺産に指定されている中心地を少し離れるだけで、本当に危険な地域がたくさんあります。現在も、パリ市内に多くの移民が路上で暮らし、北部カレーの街ではイギリスへ向かおうとする移民たちのキャンプがあります。「ディーパンの戦い」を観ると、新たなフランスの側面を知ることができるかもしれません。