calibreで税法条文の電子書籍を作成する方法

シェアする

税理士や税理士事務所の職員、税理士を目指している方は日頃から条文を見る機会は多いかと思います。しかし、分厚い条文の書籍は外国語辞書と同様、該当条文を探すのが面倒です。また、字も極端に小さく見にくいです。そのうえ、置くスペースを取り、すべてを揃えると値段もそれなりにします。一方インターネットなら、条文検索データがあります。しかし、インターネット環境が必要で、該当条文までたどりつくまで、やはり何回もクリックする必要があり面倒です。実を言うと私は究極の面倒くさがり屋なのです。

ネット全盛の現代では、法の範囲内で無料で情報を入手可能なことが多いです。総務省行政管理局が提供する条文検索データもまた無料で条文等を入手することができます。

本日のエントリーでは、calibreというソフトを使って、税法条文の電子書籍を作成してパソコンで管理する方法まで解説していきます。

【STEP1】総務省行政管理局が提供する条文検索データにアクセスします。

利用条件のページを念のため確認しておきます。「サイト内のコンテンツについては、自由に利用することができる」旨の記述があります。条文を自由に入手するのは問題なさそうです。

当ウェブサイトのコンテンツの利用について
当ウェブサイトで公開している情報(以下「コンテンツ」といいます。)は、どなたでも以下の1)~6)に従って、複製、公衆送信、翻訳・変形等の翻案等、自由に利用できます。商用利用も可能です。

【STEP2】早速、条文を見ていくことにします。国税をクリックします。

【STEP3】消費税法をクリックします。今回は消費税法の条文を取得することにします。

【STEP4】フレームのソースを表示をクリックします。

【STEP5】HTMLソースが表示されます。BODY〜入れ子のBODYタグの間にあるHTMLソースを選択、コピーします。

【STEP6】テキストエディタに貼り付けます。私はmiを使っています。Windowsでは秀丸エディタなどがお勧めです。正規表現が機能するテキストエディタなら何でも構いません。

Calibreで条文を見やすくするための修正及びエラー回避のための事前対策(miや秀丸エディタなどのテキストエディタで行います。)

【STEP7】電子書籍用に適したHTMLソースにするため、若干の修正をします。

(1)正規表現を使って、HTMLソース内の第XX条のbタグをH2タグに変更します。(calibreで目次を作成するための対策。)
【検索項目】

【置換項目】

(2)正規表現を使って、HTMLソース内の第XX章のaタグをH1タグに変更します。(calibreで目次を作成するための対策。)
【検索項目】

【置換項目】

(3)条文内のリンクエラーを回避するための修正(正規表現ではなく通常の検索置換です。)
【検索項目】

【置換項目】

(4)条文見出しの1行上にある見出し括弧()の上に改行タグを追加します。(正規表現ではなく通常の検索置換です。)
【検索項目】

【置換項目】

(5)目次部分のソースを削除します。(目次はCalibreで作成するためです。)

(6)1〜5まで完了したら、HTML形式で保存します。

Calibreでの設定

【STEP8】calibreを起動します。

【STEP9】本を追加→ディレクトリから追加で、上記で保存したHTMLファイルを指定して開きます。

【STEP10】書誌を編集をクリックします。タイトルなどを確認します。修正があれば適正なタイトルに変更します。表紙を作成をクリックして、適当な表紙を選びます。OKをクリックします。

【STEP11】本の変換をクリックします。

(1)構造の検出→「この前に改ページを挿入」をH1に設定します。

(2)目次→「レベル1」にH1を、「レベル2」にH2を設定します。H1タグとH2タグを目次として使用する設定です。

(3)外観→スタイルタブをクリックします。「追加CSS」に元々のCSSを貼り付けます。

CSSは元々のフレームのソースを表示をクリックした上部にあります。ここをコピペします。

(4)CSSの一部を修正 →括弧書きの文字を太文字にして見やすくするための修正です。上から4行目のCSSです。

の項目を下記のように修正します。

(5)外観→レイアウトタブで、「段落の間に空行を入れる」にチェックを入れます。

(6)外観→フォントタブで、好みの設定にします。私は以下のようにしています。但し、E-book viewerにて変更ができるので、あまり気にする必要はないかもしれません。

(7)OKをクリックします。

(8)表示をクリックします。

E-book viewerが起動して、このような感じになれば完成です。

慣れればそんなに時間がかかることはないので、是非他の条文の電子書籍も作成してみてはどうでしょうか。これでいつでもどこでも自分専用の条文データをパソコンに保存することができ、必要な際にはすぐに調べることが出来ます。

Windowsでは内藤先生の条文調理師を使わせてもらってますが、私は普段Macを使うことが多いので残念ながら、その際は条文調理師は使えません。
そこで、CalibreならMacでも条文データベースの環境を構築することができます。もちろんWindowsでもCalibreを使うことは出来ます。itunesが音楽データ管理ソフトなら、Calibreは電子書籍の作成、管理ソフトのようなものです。


blog comments powered by Disqus