外国語学習のススメ ーなぜフランス語を学習するのか?ー




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先日フランス語検定の準2級の合格通知が届きました。「仕事でフランス語を使うのですか」とよく聞かれるのですが、まったく仕事では使うことはなく、完全な趣味の領域です。初めてフランスに行った2000年に、田舎では英語が通じなく一人旅でフランスを旅するには、フランス語習得は必須だと感じたのがそもそものきっかけです。しかし、フランス語を習得しても日本ではほとんど役には立たず、英語を習得するのに比べてはるかにメリットも少ないのが現実です。

では、なぜ私はフランス語を学習しているのか?

それは、フランスの価値観やライフスタイルに強く感化されたからというのが最も大きな理由です。フランスかぶれと言われるかもしれませんが、フランス革命で勝ち取った「自由、平等、博愛」の精神は日本人でも見習うべきものがあると感じています。
また、フランス語に限らず、外国語を学習するということは単に言語を習得するのではなく、その向こう側にあるその国の文化、歴史、価値観、ライフスタイルを知ることができます。そして、自己を通してそれらを自分にあてはめることができれば、日本の常識に惑わされることなく生きることができ、これは大きな恩恵だと思っています。

例えば、最近よくニュースで盛んに議論されている「働き方」です。
日本人のほとんどは仕事中心の生活を送っています。休日といえば、平日の仕事の疲れを取る為にあるという人も多いのではないでしょうか。
一方、フランスでは、第1に家族、第2にプライベートと遊び、第3くらいに仕事がくるようです。また、日本のように自己啓発本が売れることは珍しく、仕事を通して自己実現をするような考え方もないようです。夏は2〜3週間の休みが当たり前で、人々の間では春くらいからバカンスの話題が盛んになるそうです。なんとも羨ましい限りです。彼らは、働くために生きているのではなく、生きるために働いているのです。生きていくのに必要な分だけ働き、あとの時間は自由に生きているイメージです。

一方、日本では、残業は当たり前で、有給休暇を取得するのは周りに気を使いながらで100%の取得は一部の大企業に限られます。また、仕事で家庭を犠牲にしても決して責められることはありません。フランスでは、残業で夕食を家族で一緒に取らないのは離婚の原因になるそうです。日本では「仕事」と言うだけで、多くの事がまかり通ってしまうような価値観に支配されていますが、フランスではそうではなく、「仕事」に対する価値観が日本ほど高くないのです。

現在、日本の常識(例えば、働き方など)によって、精神的に非常に辛い思いをしている人でも「日本の常識は世界の非常識」と思うくらいになってもいいのです。毎日残業をしている国なんてそうそうありません。プライベートを犠牲にして、仕事をしている国もそうそうありません。日本の価値観にぶつかって行き詰まり、もうダメだと思うときがあります。私もたびたびあります。しかし、世界の全く違う価値観を知ることによって、日本の価値観だけが全てではないということを知るだけでも、非常に精神的に楽になることができます。少なくとも、私はフランスの価値観を自分に取り入れることにより、精神的に非常に楽になることが多いのです。

フランスに限らず、ヨーロッパにとっては日本というのは、地図の端っこの極東の小さな島国くらいの認識しかありません。何やらテクノロジーの国で、過労死というのがあるらしい、というその程度の認識の国なのです。彼らにとっての世界の中心は西欧であるのです。日本の価値観だけに惑わされることなく生きていくのもいいのではないでしょうか。